最後に「理想像」の本来の位置付けについて少し述べておきたい。 「理想像」というものは、本来はるか彼方の永久に到達することのできない 大目標（励みのための目当て）とでもいうべき性質を持ったもので、 身近な目標や評価基準にするべきものではないのである。 身近な目標は、ある程度努力すれば到達できる位のものでなければならない。 そういう意味で「理想像」もなくてはならない貴重なものであるが、 「目標」とは別次元のもので両者は応分に使い分けしなければならないのである。　 　上記は、自分の体験を「無条件に生きる」という視点から述べたものであり、 独断と偏見によって書いたうえに、表現上や論理的におかしいところも多々あると思うが、 それらの点を改めて行くのは今後の私の課題であると思っている。 したがつてこれは私の結論ではなく中間報告のようなものであり、 このような点に興味のある方のために少しでも参考になれば幸いである。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　完 　注）この記事は1989年に書いた原文を今回加筆修正したものである