「神経質症的不安」とは欲望を実現するために必要な不安を あってはならないものとして不安するという不安です。 つまり不安そのものを問題にする不安であり、それが神経質症的不安の特徴です。 したがってそれは「不安の原因も不安」という関係になっているために、 その不安の循環はとどまることがなく続きます。 そういう状況から脱出するためには、どうしても最初の不安の原因である欲望にまで さかのぼって自覚し、その欲望を実現するために不安を活用するようにならねばならないのであります。 　このように不安そのものにこだわるようになった原因として考えられることは、 あまりにも自己中心的に完全を求めるところから 「不安があってはならない」という独善的認識ができあがり、 それが不安の起きることを不安がらせているのだと思います。 したがってこの場合には、不安?不安の異物視?不安の排斥?不安からの逃避?不安えのとらわれ? 苦悩（神経質症）?新しい不安?……という形になって進むことになります。 このサイクルの特徴は、最初の不安の原因である欲望を度外視して、 ただ不安を取り除くことだけを目的にして循環しているという点にあります。 　以上を以ってこの学習を終わることにしますが、書いていることがきわめて雑で 間違っていたり論理的にもおかしいところがあるかも知れません。 不徹底な点のあるのは私の能力不足に起因するものです、悪しからずご了承ください。　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　完